ゴミ屋敷とは 2
「認知力と体力の低下でゴミが溜まってしまった夫婦」
仕事が忙しくて一年ぶりに帰省しました。両親は2人とも80代後半ですが元気だったし、片付けも掃除も好きな方だったので安心していたのです。
玄関を入ってすぐに悪臭のするゴミ袋がいくつもありました。驚いて室内に入っていくと、汚れた食器やくしゃくしゃの洗濯物が片付けられずにつみあがっている部屋で両親がこたつに入っていました。
ときどき電話で話はしていたのですが、こんなことになっているなんて一言もいわなかったので想像すらしていなくて、ショックでしばらく黙りこんでしまいました。
「散らかっててごめんね」と母は苦笑していますが、散らかっているなんていうレベルではありません。急いで、他の部屋をみて周ると、四畳半の洋間に箱ティッシュ五個入りとトイレットペーパー8個入りの同じブランドのものが、まるでスーパーのカートごと買ってきたのかというほど積みあがっていました。
奥の方から途中まではきちんと並べてあったのが面倒になったのか片付けずに放り込むようにひっくり返って積むようになって、入口のあたりには横倒しになっているのが悲しかったです。
衣類もタンスや引き出しから出して散乱していました。文字通り、足の踏み場もない状態でした。あちこちからイヤな匂いがして完全にごみ屋敷です。あきらかに様子がおかしいので、とりあえず両親を家の外に連れ出してみると、何日もお風呂にも入っていない様子でした。
私の頭に認知症、という言葉が浮かびました。その後、2人とも軽度の認知症を発症していることが分かりました。
業者に頼んで掃除して貰って、きれいに片付きました。片付けの料金もだいぶかかりました。両親とも片付けるとか掃除とかの概念がなくなっているため、このままではまたゴミ屋敷になって片付けに業者を頼むことになるのが確実なので、ヘルパーさんをお願いしました。もっとこまめに様子を見に帰っていたらと後悔しています。
(43歳・埼玉在中女性)